『スーパーマリオラン』を機に「優良な有料ゲームアプリ」がもっと増えてほしい


iPhone 7の発表と同時に公開された『スーパーマリオラン』が、12月15日に1,200円で発売されることが発表となった。一部のプレイが無料、1,200円を支払うとすべての内容がプレイできるという。

最初の印象では、1,200円は高いと感じた。というのは、任天堂さんは『スーパーマリオラン』を「Nintendo Switch3DSといった“本業”のセールスを促すための戦略製品」として考えてるんだろうな、と勝手に解釈していたからだ。せいぜい360円ぐらいで販売して、「もっと面白いマリオはNintendo Switch3DSにありますよ」と橋渡しする、ある意味「トロイの木馬」みたいな役割。

でも、今回の発表を見る限りでは、少なくとも『スーパーマリオラン』はそうではなく、「1,200円分の価値のあるアプリを1,200円で販売して利益を出す」つもりで任天堂が制作・販売するゲームソフトなんだと思う。「任天堂レベルの企業」が「高いクオリティーの買い切りアプリ」を「それ以外の課金要素いっさいなし」で販売するとしたら、1,200円は妥当な価格だと言っていいんじゃないだろうか。プレイしてみないとわかんないですが。

むしろ、有料ゲームアプリ市場が相当落ち込んでいる現在、この『スーパーマリオラン』を機に「クオリティーの高い、買い切りタイプの有料ゲームアプリ」がもっと増えてくれたらいいのになあ、と切実に思う。
私は、たとえば『Downwell』のような優れた有料ゲームアプリが他に存在するなら、ぜひ購入したいと思っている。でも、少なくとも現時点ではそれを見つけるのはかなり難しいし、有料ゲームアプリを開発する側も現在の状況では躊躇せざるを得ないんだろうと思う。

アップルさんのApp Storeの「おすすめ新着ゲーム」はいつも参考にさせていただいてるけど、「無料ゲームアプリ」と「買い切りの有料ゲームアプリ」を混在させず、明確に分けて紹介してもらうことはできないもんでしょうか。

たとえばニンテンドー3DSソフトの公式ページみたいな体裁で、「おすすめの有料ゲームアプリ」のリストをアップルさんが公式に運営・更新してくれたら非常に有難いんだけど、やっぱり無理っすかね。



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スーパーマリオ ラン | 任天堂