任天堂、次世代機「ニンテンドースイッチ」で「2画面主義」から決別か
ついに任天堂さんが次世代機・NX(仮称)こと「ニンテンドースイッチ」を正式に発表しました。
「バッテリー内蔵の液晶タブレット的な本体」+「ドック(テレビに接続されている)」+「本体にはめ込んでも、あるいは外しても使える、左右セパレート型のゲームコントローラ」が、「ニンテンドースイッチ」の基本的な構成のようです。液晶付きゲームパッドがある種のダム端末だったWii Uとはまったく異なります。
公開された映像は、ひとりで家の中でプレイしてからそのまま外へ持ち出したり、一台あるいは複数台の本体を持ち寄ってプレイしたり(左右のコントローラは90度傾けてそれぞれ一台のコントローラとして使える模様)、さらには大規模なゲーム大会で選手が自分の(コントローラではなく)本体を持参してクレイドルにセットしてプレイしたり……といった、これまでの据え置き機とは一線を画した内容となっていました。
ちょっと意外だったのは、この液晶タブレット風の本体をドックに設置すると「液晶が隠れて見えなくなる」という点です。2006年のニンテンドーDSから始まって、ニンテンドー3DS、そしてWii Uに至るまで「画面がふたつあること」にこだわりを持っていた任天堂さんですが、この次世代機では「テレビにつないでいる時は本体の液晶を使わない」という構成になっていると思われます。正直言ってWii Uの「テレビ画面+ゲームパッドの画面」の2画面構成がゲーム性に画期的な変革をもたらした……とは言いづらいですし、「据え置き機の画面をふたつでなく一つにする」というのはある意味では英断なのではないかと思われます。もし2012年の時点でこの「ニンテンドースイッチ」が登場していたら……などと思わなくもないですが。
この液晶一体型の本体にタッチパネルが付いているかどうか、あるいはドックにGPUが内蔵されているかどうか……など、まだまだわからないことも多々あるのですが、「この液晶タブレット風の本体に、ゲーム以外の使い道はあるのか」も気になるところです。